GEN-SUNのブログ

海と音楽がライフワーク

トビウオの刺身をたべた

昨夜、リードギターの伊藤さんとトビウオの刺し身を食べた。ダイビングで夏になるとボートに突進してくる奴。
僕の知る限りでは100メートル以上フライしたのを見たことがある。

あと、マンボウの揚げ物を伊藤さんが注文した。
昔、和歌山勝浦の漁港で地先の網にかかったマンボウを漁師さんに馳走してもらったことがある。
なんともいえぬ歯ざわり、イカの腐ったような味だった。このフライもやはり味のないイカそのもの。

でも、トビウオはおいしかった。
遠い記憶を思い出した。串本にダイビングしに行ったとき、浜辺で大鍋を炊いている風景に出くわした。
相当くさい香りがあたり一面に。なんと、僕の知り合いの漁師さんがいて手招きをしている。
鼻をつまみながら挨拶すると、食って行けという。物を尋ねるとウミガメだとのこと。
ショックだった。ダイバーの憧れの的、それはウミガメだったから。

でも、僕は考えた。往生させてあげなければと。されどその匂いに勝つことができず、お汁だけすすったが、帰りの車で嗚咽した。
漁師さんの珍味と僕たちの珍味は天と地の差があることを悟った。

海を畏敬するひとりとして、ウミガメ君に手をあわせた。


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手前の生物はウミカラマツ。植物じゃあないです。