ひとつの事を持続する難しさ

何でもそうだけど、やり始めが一番楽しい。
そのうち、目の前の壁がどんどん高くそびえ立ち、少々努力しても乗り越えられそうにないと
思えて、気持ちもひるんで力が出てこなくなる。ここでみんな諦めるんだな。
7才の頃に母からよく言われた。
「君は何でもある程度まではできるけど、それは何も出来ないのと一緒だよ。やり通すこと
が出来る事につながるんだから、その飽き性は直さないとね」
僕が母に尋ねる。
「すればする程いやになってくるんだもん」
母が言う。
「いやになった時が、もっとうまくなるチャンスなんよ。少し休んでからもう一度挑戦する。
それを何度も何度も繰り返す事が大切」

10才の時、武者小路実篤の言葉に出会う。
「この道より我を生かす道なし。この道を行く」
今も僕の座右の銘だが、これが非常に難しい。人は易いところに流されるから、自分が好き
な事でも、ともすれば、休憩しだすと休憩しっぱなしになる。
心を無理やり奮い立たせてやっと立ち上がる。決心を持続させるのは本当に大変なんだね。

この年になり、今やりかけて結果を出せないでいる事は、やり通そうと努力している最中。

It is the possible dream.
そう信じて。