「海に愛された・・・」のサンマリンに顔を出す
8月11日(土)、12日(日)と和歌山みなべのサンマリンに行った。
オーナーのタカシ君が「海に愛された男たち」を10冊仕入れてくれた。
彼は僕の弟子でダイビングをいちから教えさせてもらった。
友人の倉田夫妻と一緒にダイビングも楽しんだ。
奥さんは車椅子生活をされているが、経験本数250本を超えるうまいダイバーだ。
この旅行の真の目的。
それは、21年前に潜水記録樹立(潜行走破50キロ)の全面援助をしてくれた、和歌山みなべ町の湯川氏と再会することだった。
タカシ君が都合をとってくれ、湯川ご夫妻とお会いすることができた。
実は、本に書けるような経験をさせてくれたのは湯川益至氏だ。
どうしても、この出来上がった著書を直接手渡し、無沙汰を詫びて僕の気持ちを伝えたかった。
「急に来てすみません。あの時援助していただいたおかげで、人並な人生を歩けています。この本の中にそれが書かれていますので読んでください。」
僕の言葉を聞いた湯川さんは、懐かしい口調で答えてくれた。
「吉川、あれからいろいろあったやろうが、立派になったのう。よう来てくれた。今度来た時はワシに酒をおごってもらわんとな」
奥さんと3人で記念撮影をした。涙がでた。
湯川さんに会わないとこの本は完結できないし、これからの僕も始まらなかった。
また、湯川氏と会うことがなかったらタカシ君とも会ってはいなかったという繋がりも不思議なものである。